テノール
水口 聡
 武蔵野音楽大学卒。同大学院修了。ウィーン国立音楽大学を邦人初、全員一致の首席で卒業のため、オーストリア文部大臣賞受賞。1988年ミラノ国際コンクールで第1位、ホセ・カレ一ラス賞、マリオ・デル・モナコ賞および多数のコンクールで受賞。ウィーン国立歌劇場「リゴレット」にてバリトンとしてデビュー。その後世界的に貴重なテノール・リリコ・スピントに転向。ヨーロッパ各地の歌劇場やコンツェルトハウス、ウィーン楽友協会大ホール、ドイツ国内を始め、スイス、フランス、ルクセンブルク、ベルギー、オランダなどヨーロッパ各地の歌劇場から客演契約を受け、「トゥーランドット」、「トスカ」、「カルメン」他20の主役で成功を収める。バーンスタイン、アバド、ゼッフィレリ、ブルゾン、ヌッチなど著名なアーチストと共演。各地で"圧倒的な声の威カと緊張感を高揚させる演技を兼備した素晴らしい音楽性のある雄大なテノール"と評される。98年トライアン・グロサベスク国際声楽コンクール第1位グランプリ受賞。
日本においてもオペラへの出演多数。新国立劇場への登場も多く、「アイーダ」ラダメス役、「運命の力」ドン・アルヴァーロ役、「トスカ」カヴァラドッシ役ほか、多数出演。また2009年びわ湖ホールのプロデュースによるオペラ「トゥーランドット」にカラフ役で出演。最近では、三鷹市と横浜みなとみらいの共同プロジェクト、沼尻竜典指揮・オペラ≪道化師≫コンサート形式に出演。喝采を浴びた。また本年は、びわ湖ホール「タンホイザー」題名役、日中国交正常化40周年記念オペラ「アイーダ」に日本を代表してラダメス役にて出演する等、めざましい活躍を続けている。近年プロデューサーとしてコンサートの企画・キャスティングなどにも携わり、今後のプロデュース活動にも引き続き期待が寄せられる。
Nuova Eraよりバロック・オペラ「クロイソス」のCDがある。(シャンゼリゼ劇場での録音に参加)。またEMIより「星は光りぬ」、EXTONより「ブリランテ」のCDが発売されている。2009年12月に初の著作「声の力で人生をもっとよくする!」を上梓。"心もからだも元気になる"書として注目されている。
今年3月にはウィーン聖シュテファン大聖堂における新ローマ法王誕生を祝う祝典ミサにて、ブルックナー「テ・デウム」のテノール・ソロに抜擢され、その模様はライブで全世界にラジオ中継された。大阪芸術大学大学院教授。在ウィーン。